エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

自然言語

プロジェクトにライターがいないという不思議

日本語(自然言語)でもう一題。 いま、わたしが関わっているような規模の大きなプロジェクトでは、ソフトウェアと一緒に大量の文書が作られます。委託だったり協業だったりで対外的に出す文書も結構な量です。そんななか、最近になって思ったのが「なのにど…

「日本語作文術」を読む

読みはじめました。日本語作文術 (中公新書)作者: 野内良三出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/05/25メディア: 新書購入: 5人 クリック: 89回この商品を含むブログ (42件) を見る本書の冒頭、「はじめに」では次のように書かれています。 要するに、…

品質

少し前のことですが、下記のエントリを拝見して品質について考えていました。ようやく少しまとまってきました。品質に対する意識の違い - Basic おおむね、というか、ほとんど同意見。 ただ、品質のとらえ方が違うかな、と思いました。 以前にも紹介しました…

言葉に降り積もる意味

「ガラパゴス」という言葉が使われるようになっています。ガラパゴス諸島の生物になぞらえて、「独自の変化を遂げた」とか「特定の環境に適応した」という意味のたとえとして使われているのだと、耳にしはじめた頃は思っていたのですが、どうもそういうわけ…

聴くことと話すこと、書くことと読むこと

このあいだ、仕事場の電話を取ったら英語で話しかけられました。相手がゆっくりと簡単な言い回しをしてくれたのと多少なりとも英語番組を聴いたりしていたおかげか、聞き取りにはなんの問題もなかったんですが…。如何せん言葉が出てこない。言っていることは…

「正直ベース」

ときどき「『正直ベース』で見積もると何日かかる?」といった会話を聞くことがあります。「立て前でなくて本当のところは…」という意味だと思うのですが、すごくヘンなことばです。そもそも正直な話をしていれば出てこないことばですし、正直に話をしていな…

前衛

仕事で。「以前の機種」という意味で「前衛機」ということばを使っているのを目にしました。違和感。 「前衛」ということば、辞書を引くと「本体の前方の守り」あるいは「(芸術で)新しい、実験的な表現方法を用いること」とあります。前衛機なら、前方を守る…

質問を質問として受け取ってもらえるか

レトリカル・クエスチョンに気をつけよう(コミュニケーションのヒント) ( ソフトウェア ) - 結城浩のYahoo!日記. - Yahoo!ブログ レトリカル・クエスチョンの話。できるだけ使わないように気をつけているつもりなんですが、つい使ってしまうことが。気付い…

文章力がないから

とあるメールに、「文章力がないからうまく伝わらないかもしれませんが…」という書き出しの文章があったんですが、それって「技術力がないからうまく作れていないかもしれませんが…」という書き出しに匹敵するんじゃないか?と思った。 なんでそう思ったかと…

言葉を導く

今夜はNHKの「英会話エンジョイ!スピーキング」を見ました。留学生のための英語の授業をそのまま放送しています。授業の内容も面白く勉強になりますが、講師の授業の進め方も勉強になります。今夜の授業の内容は、ものを肉親に見立てて家族の紹介をしたり(…

設計書

先日の書き込みで、プログラマには文章力が求められる気がする、と書きました。設計書を書く段になると、如実に、文章力が求められます。設計したときの意思決定の経緯や、決定した内容を書き留めておくのが設計書。設計書を書くことはふたつの意味で難しい…