仕事で。「以前の機種」という意味で「前衛機」ということばを使っているのを目にしました。違和感。
「前衛」ということば、辞書を引くと「本体の前方の守り」あるいは「(芸術で)新しい、実験的な表現方法を用いること」とあります。前衛機なら、前方を守る機体の意味になるでしょうか。
日本語の「前」ということばには、前方(先にあるもの)と以前(時間的に昔)という両面があることがこういった誤解を生んだのかな、と。Forward Referenceの訳語、前方参照も同じような誤解を生みやすいことば。
ことばは時間とともに変化するものなので、目くじらをたてるわけではありませんが、本来の意味がかすれてしまうのは、もったいないなと思います。ことばをもっと大事にしたいなと。