エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

エンジニアの閉塞感

タイトルがよくないと思う。前著にあやかってタイトルが決められたんだと思うんですが、内容とあってないような気がします。個人的な話ですがそのタイトルから敬遠していた部分があります。最近になって著者のブログなどを拝見するうちに興味がわいて読んでみたところです。
ま、それはそれとして。

ここ数年、わたしが感じていた「行き詰まり感」の理由がわかりました。ふりかえってみると、気付くの遅いよ、とか、じぶんで気付けよ、という気分にさせられます。仕事の内容の面でも行き詰まりを感じていたので、それに気を取られていたからかもしれません。

わたしはあきらかに今後昇格昇進するグループからはずれた位置にいます。それ自体はかまわないのですが(ま、人並みにはお金ほしいですけれど)、いまの会社はそういったグループからはずれた場合の社員としてのあり方が示されてないんです。また仮にそのグループに入ったとしても、管理職になるしか道が示されていない。
どのみちエンジニアのいく道がない。
より上に向かって挑戦するしくみというのが会社にあるんですが、いく先はせいぜい課長部長という管理職。以前、ミーティングのときに苛立ちが募って「こんなのは大して役に立たない、つぶしの利かない管理職ばかり作るしくみだ」と口にしたことがありました。いまでもそう思ってます。
メーカーといいながら技術の蓄積のない、蓄積できるしくみを持たない。


わたしのばあい、脱線したような状態ですが、それでも社員という形ではいまでもまだレールに沿っているのでしょう。
でも。
…もうレールを下りるときがきたのかな…。そう感じさせた一冊でした。