- 作者: 波多野誼余夫,稲垣佳世子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1981/01/22
- メディア: 新書
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最近読んだ本。
効力感というのは、おおざっぱに言うと無力感の反対で、自分の行為が環境に影響を与えていると感じること。また行為の結果だけでなく、その行為を選択できるという感覚だそうです。
詳しい話は本書や心理学の本にゆずるとして、どんなときに効力感が生まれるかについて書かれた部分に興味を引かれました。
この本によると、自ら選択すること、仲間同士で教え合うこと、熟達すること、などが効力感を生むとあります。
(第四章 自律性の感覚 / 第五章 他者との暖かいやりとり / 第六章 熟達と生きがい)
読んでて思いました、アジャイルはこれらを肯定する立場になっているのかな、と。
ついテクニックやプロセスに気を取られそうになるんですが、オブジェクト倶楽部の平鍋さんもおっしゃっているように、アジャイルってもっと人にフォーカスした手法で、意図的か否かわかりませんが、たとえばこういった効力感などを大切にしている気がします。
書かれたのはすこし古いので、最近の研究ではどのようになっているのか気になるところ。この分野の新しい本があればまた読んでみたいです。