エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

スーパーセーブとデスマーチ

3月になり、Jリーグ2010シーズンも開幕し、わたしもサポーターをやってるチームもぼちぼちの戦果を挙げているところなのですけれども。心強いのは優秀なゴールキーパーがゴールを守っているところ。先週の試合でも危機的なシーンを何度も救ってくれました。


で、ソフトウェア的愛情的な話としてどう繋がるのかというと。
ゴールキーパーのスーパーセーブというのは、実のところリスク管理に失敗したけれどギリギリのところで被害(失点)を回避した、という状況だという点。本来であればディフェンダーとの連携で危機的な状況をつくらず、相手にシュートをうたれても安全に処理するのが優秀なゴールキーパーなわけで。


長時間残業とか派手な立ち回りでデスマーチから生還したとしても。それってスーパーセーブのごときだけれど、単にリスク管理に失敗した結果を力業で解決したというだけで、そもそもそいういった危機的状況にしてしまったことが問題なわけで。



スーパーセーブってたしかに見せ場ではあるけれど、スーパーセーブを見るより無難に無失点のほうがよいわけです。


翻ってソフトウェア開発を見てみると。もう何度も言われているような内容ですけれど。デスマーチにせずに無難に開発をこなすと、たいした仕事をしていないと見られてしまう場合があるわけです。
不具合を出さないように仕事しているのに、「不具合でないんだから、もっと少人数でもできるだろ」とか言われてしまうわけです。ソンナワケナイダロ。



…などと。第4節を控え、ビールを飲みつつ、サポーターをやってるチームのゴールキーパーのブログを見ながら、そんなことを考えてました。