エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

アジャイルマインド勉強会イベントに参加

先週の土曜日、11月14日に開催された、アジャイルプロセス協議会の「アジャイルマインド勉強会イベント」に参加してきました。

メインは風岡先生をお招きしての医療看護の現場についてお話。とても興味深い内容でした。わたし自身、いく度か入院し手術を受けた経験もあるので、傍目ではあるものの看護師の仕事の大変さは目にしていたのですが、やはり実際にはそれ以上のものがありました。

人命に関わる仕事だけに、的確な判断や行動が求められる。しかも状況はどんどん変わっていく。そのため常に情報を集めて状況を理解していないといけない。

加えて、相手は人。24時間関わる必要がある、けれども、ひとりで24時間みまもることは不可能ですから、そうやって集めた情報を次の勤務の看護師に渡していかないと、継続的な看護を実現できない。


これだけ考えても、なんてハードなんだろうと感じます。体力はもちろん、気持ちの上でも仕事を遂行できる状態を維持するための努力が必要とされるのではないでしょうか。

実際、看護師の仕事には倫理綱領が定められていて、これらを満たすことが期待されているようです。説明があった中で、特に興味をおぼえ感心したのが次の内容でした。

  • 信頼に基づいて看護を提供する
  • 自己の責任と能力を的確に認識し…個人として責任を持つ
  • 継続的な学習、能力開発
  • 自身の心身の健康


信頼に基づいてというのは当たり前のようですが、多くの患者を看なければならない環境では、そのように意識する必要があると思います。仕事の上では一対多ですが、その一つ一つの関係が他とは違う関係なわけですから。

また、責任はもちろんの能力も的確に認識する必要がある。平たく言うと何ができてなにができないかをわかっていること。できないことをしてしまい患者を危険な状況にしてしまうわけにはいかないからです。必要なら協力をあおぐ。

で、できないままにしてもいけない。学習し能力開発に努めなければいけない。この点、質疑の中で、倫理綱領にあるとはいえ学習するという意識はどこからくるものなのか、風岡先生に質問してみました。答えはいたって簡単で「勉強しないと仕事にならないから」。
学生の頃は学習するのも資格を取るためという意識だそうです。それが実習を経験し実際の看護に関わるようになると、それまでに学んだことだけでは全然たりない。この仕事を続けていこうと思ったら今のままではダメだ、と感じるようになるそうです。

そして、健康。感染しやすいとか危険なものが多いとかの理由もあるとは思いますが、そもそも健康でないとこういった看護の仕事はできないということなのでしょう。当たり前と言えばどの仕事でも当たり前なのでしょうが、きちんと明文化されている。それだけハードということのなのかもしれません。


ちなみに、看護師の倫理綱領は以下のサイトで見ることができるようです。

看護師の倫理綱領
http://www.nurse.or.jp/nursing/practice/rinri/icnrinri.html

実のところ、学ぶべきところが数多くて、まだ自分の中で消化しきれていないという感じです。これらはどこかで再考してみたいと思います。


イベントは3部構成だったんですが、残りふたつは日を改めて…(書けるかな…)。

どうでもいい余談

懇親会の席で、Wあまの(天野勝さんと天野良さん)×Wまつもと(松本潤二さんとわたし)が実現。