エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

二番目の言語

プログラミングの心理学」を読んでいます。
二番目の言語を教えるとき、一番抵抗を受けるとありました。そもそも最初の言語を覚えるときは、抵抗がありません(いかなる学習に対しても抵抗するような場合は、おいておくとして)。三番目以降の言語を覚えるときは、先に学習した複数の言語によって、未知の領域があることを理解しているので、新しく覚えることの抵抗は小さくなっています。二番目の言語を覚えるとき、いったん習得した知識を脇に追いやり、また初心者に戻ることに、強い抵抗を感じることになります。
仕事でソフトウェア開発をしていて、たしかに、そのような抵抗を感じます。それは、プログラマに、言語に限らず、新しいやり方をすることを求めるとき、自分自身、新しいやり方を求められたとき、強い心理的な抵抗を感じます。一つのやり方で通してきたベテランほど、抵抗は強くなります。投資してきた時間が長いだけに、一層強く感じるのでしょう。
オブジェクト指向の習得が難しいのは、実はこの辺にあるのかも、と考えてみたり。単にオブジェクト指向という考え方が難しいというよりも、プログラミングを構造化の手法で覚えたがために、無意識のうちに、その手法を手放したくないと感じているのかもしれません。この場合は二番目のパラダイムになるのでしょうか。
二番目。記憶をたどってみると、いっぱいありそうです。あるいは、いまだに二番目に手を付けられずにいるのかもしれません。