エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

二重化を厭わない

わたしは、二重化をしてしまうと、問題の本質をつかみかねているような、居心地の悪さをすぐに感じます。同じ形のコードが現れると、ものすごい間違いをしているような気分になります。そして、そんなときは、たいていなにかを見落としていたりするものです。そこから一般的な構造を見いだすのが、楽しかったりするのですが。
プログラミングを職業としている人の中に、カット・アンド・ペーストでプログラムを書く人が意外と多いことには、驚かされます。パラメータが一つ違うだけのコードを、何行もコピーして書き、堂々とレビューに臨まれたのには、さすがに絶句しました。おそらく、プログラミングに対する感覚が違うのでしょうけれど…。

二重化がミスの原因になりやすいことは、今日ではプログラミングの基礎、プログラマの基礎知識の一つと思っていました。実際には、すくなくともわたしの周りでは、想像していたほど浸透してはいないようです。
なぜ二重化を厭わないのか。レビューでその心の動きを明らかにしてみると、新しい洞察が得られるのかもしれません。