エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

著作物は誰のものか

このリリースで注目すべき点は、彼らがJASRAC登録を回避したことだった。業界の常識では、メジャーの流通に乗せるなら著作権登録は当たり前なわけだが、彼らはその常識には従わなかったわけだ。そうした理由は簡単で、ユーザーの二次利用を妨げないためだ。

タダで聴いてもCDは買う - 日経トレンディネット

via http://d.hatena.ne.jp/textfile/20090317/miku


わたしはJASRACに批判的なので、一応その分を差っ引いて読んでください。

この文章、目にしてすごい奇異な感じを受けました。
本来、著作権の管理を委託することと、著作者が著作権を行使すること(たとえば二次利用を許可すること)は別の話で、両立しても全然問題ないはずです。実際、たとえばソフトウェアでは、個人利用は無料で自由、商用利用は有料といったライセンスもあるわけです。

楽曲とソフトウェアを横並びで論じるわけにはいかないかもしれませんが、それでも著作権の管理を預けたとたん、著作者が著作権を行使できる余地がなくなるというのは、奇妙としか言えないと思います。