エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

故障した自動改札機は、開くか?閉じるか?

今日の朝は自動改札が故障。見事に沈黙してしまいました。自動改札自体の技術の話は詳しい人に任せて、朝のニュースを見て思ったことを。
「自動改札機は、故障したとき、自動的には開くのか、閉じるのか」
実際に自動改札機にそのような機能があるのかどうかは知らないのですが、自動で動く装置のひとつとして考えてみました。
最初に短絡的に頭に浮かんだのは「閉じる」でした。改札は料金を払ってはじめて開くので料金を払わない可能性を排除するためには閉じる必要があるだろう、と思ったわけです。それから少し考えて。「料金を払わない可能性を排除するため」というのは、料金未納者が電車に乗ってしまう不利益を排除するため、というどちらかというと鉄道会社の利益を考えたもの。ですが、よくよく考えてみればむしろ鉄道の利用者の不利益にならないことを考えるべきで。自動改札機が全面閉じてしまえば、改札の内外ともにとんでもなく人がたまってしまうわけで。考え直した結論は「開く」。

こんな背景があるのかどうかは分かりませんが、実際の故障した自動改札は開放になっていました。自動的に開いたわけでなくて、人手でそう設定したんだとは思いますが。結果、自動改札は沈黙しながら鉄道自体は正常運転という、あまりない状況を今朝は経験しました。

装置が故障したときにどういう振る舞いをさせるか、ということに考えが向かったのは、やはりソフトウェアを製品に組み込んでユーザに提供しているということを仕事にしているせいかな、と思った次第。