エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

ソフトウェアプロジェクト

ソフトウェアプロジェクトのドップラー効果

向かう先の時間は圧縮され、一週間後に設定されたはずの締め切りは瞬く間に眼前に迫り、 過ぎ去った時間は引き延ばされ、一週間前の対策は遙かな過去の陳腐化した出来事になる。嗚呼、ドップラー効果(違…仕事中、更新している場合ではないのですが、書かずに…

スケジューリング

計画を守れなかった場合、作業者と計画者のどちらが悪い? 現場の立場から、こういう書き方をするからには、計画者が悪いといいたい思いが強いのだけれども。そうではなくて。 こういうことなのではないかと、漠然と。(1)計画を守れなかった場合、作業者と計…

C++なんか使ってる場合じゃない。

Webアプリケーションとかをされている方から見れば、なにを今さらな話題ですが。ここで話をしたいのは組み込みのお話。 少ないリソースで機能を実現しなければならない組み込みソフトウェア。長らくC言語が使われ続け(少なくともわたしの職場では)、一昨年に…

プロジェクトのイメージトレーニング

脳は、実際に経験したことと想像したことの区別がつかないという話を聞いたことがあります。そんなわけでイメージトレーニングで想像で成功を経験させることはとても有効なんだという話。記憶に頼っているので、間違いがあるかもしれませんが。 最近、仕事の…

プロジェクトに必要なもの

このところ強く思うのは、それは「士気」ではないかと。プロジェクトに必要なものは。 士気で問題が解決するわけではありませんが、問題を解くという行為の最初の一押しに士気が必要な気がしてきています。士気が劣るとどうしても逃げ腰になってしまう。 士…

心理的コスト

現在の開発が、まもなく一段落を迎えます。ほっとするまもなく、次の開発が始まります。次の開発は、現在のソフトウェアを利用し、その上に変更を加える差分開発。今以上に短期開発が求められています。一つの締め切りが過ぎ、次の締め切りまでの時間ができ…

強制と環境

会社の、雑多なサーバ機能を載せたLinuxマシンにSubversionを入れました。今のプロジェクト、ファイル管理の体制が、よくありません。手作業でファイルを格納し、記録ファイルに履歴を書き込み、それでもリリースとなれば記録とファイルが合わずに一日右往左…

孤立したエンジニア

孤立したエンジニアがいます。職場で孤立しているわけではありません。技術が孤立してしまっています。 現在の開発には、社内社外を問わず大勢の人間が関わっています。その中にフリーのエンジニアが一人います。明らかに一人だけ、違うコードを書きます。他…

人が多過ぎる

いつもいつも人手不足で困っているソフトウェア開発の現場ですが、人が多過ぎることが困難の原因のような気がしてきます。余っているわけではありません。みんな忙しく働いています。人が多過ぎるから、忙しいと言えるのかもしれません。最近、一つはまって…

プロジェクトを遅らせる方法

プロジェクトの完了を遅らせるには。無謀な強気の締め切りを設定して、残業と休日出勤を繰り返す。これだけで、強気な締め切りはもちろんのこと、本来の妥当な締め切りを超えて、いくらでも完了を遅くすることができます。 デマルコの著作の中で、なんどもな…

相手を変えるには、相手の考えていることとその理由を理解し、尊重しなければならない

「相手を好きになり、気づかわなければ、人にちがうことをさせることはできない。相手を変えるには、相手の考えていることとその理由を理解し、尊重しなければならない」トム・デマルコの「デッドライン」の一節です。一年ほど前に読んだ本ですが、最近にな…

悲しいとき(2)

よほどわたしの言葉がわかりにくいのか、はたまた、わたしの周りには理解を共にしてくれる人がいないのか。 今日は、メールを介して議論をしているつもりでした。二度三度意見を交換したあとに、相手から届いた言葉は「全然、わかりません」。脱力しました。…

いつ失敗させるか

新しいことをやると、大抵は失敗します。あからさまな失敗でなくても、自分が得たい結果を得るために、最初は試行錯誤。わかっているのに、どうもそれが仕事の話になると、そのことを忘れてしまうようです。わたしも例外でないですが。「仕事での失敗=マイ…