エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

もっとエキスパートがいてもいいんじゃないだろうか

このところ、他のチームのソースコードを入手して、時間があるときに眺めているのですが。「ここのチームのコードはきれいだっ」というのにお目にかかれず。どちらかというと、「なんだこれは?」というコードを目にすることもすくなくなく。だからといって自分たちのコードがとりたててよいというわけではないのですが、なかには「C++のコードのはずなんだけど、これ、どうみてもC++知らない人が書いただろう」というのを見たりすると、すごく残念な気持ちになってきます。


「コーディングすることとは設計すること」という言葉が世に出て久しいですが、いまでもソフトウェア開発の仕事は人数と月数で決まってしまうことがほとんど。車の設計をするのに、設計のスキルを問わず人数だけで設計者を集めるようなことをしているわけで、ナンセンスこのうえない。ただ一方で、熟達者だけを集めるというのも、コスト的なものも含め、現実的でないこともたしかなのですが。

思うに。開発チームにエキスパートがいるといいんじゃないかと思う。エンジニアが術経つしていないからといって無能であるわけではなく、ただ経験や知識が足りないのだとしたら、小数のエキスパートがそれらの弱点を埋めることができるんじゃないだろうか。「人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (Professional Computing Series)」で言及されている「外科手術チーム」のように。


そういう、開発チームに貢献できる、エキスパートになれないものだろうか…。