エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

設計書

先日の書き込みで、プログラマには文章力が求められる気がする、と書きました。設計書を書く段になると、如実に、文章力が求められます。

設計したときの意思決定の経緯や、決定した内容を書き留めておくのが設計書。設計書を書くことはふたつの意味で難しいと感じます。
ひとつは。そのように考えた、その思考を言葉にすること。考えたことがちゃんと意識できていないと、そもそも書き記すことができません。例外の場合の動作が書かれていなかったり、そもそも何の機能なのかが書かれていなかったりします。レビューで指摘があると、そんなことを訊かれるとは思わなかった、という顔をすることが結構あります。
もうひとつは。言葉で表現すること。文書で考えを表現するのは、容易ではありません。わたしも、今でこそ仕事で、毎日のように文章を書くようになりました。が、もともと文章を書くのが本当に苦手だっただけに、ここまでくるのにずいぶん苦労して練習してきたような気がします。
わたしが言うまでもないのですが、同じ人の書いた文章とプログラムの間には、相関関係があるようです。いい文章を書く人はいいプログラムを書きますし、要領を得ない文章を書く人は要領を得ないプログラムを書く。

プログラミングを学ぶために、作文を学ぶというのは、すごく有用な気がします。